2017-08

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カーボンオフセットの矛盾

地球温暖化ガスの削減を地球規模で進めるための一つの方策として「カーボンオフセット」というものがある。名前だけなら何となく聞いた方も多いだろう。また、その内容も何となく理解している方もこれまた多いと思う。私も漠然と理解していたので少し専門書を読んでみた。それでも、なんだかよくわからない。何かストンと頭に入ってこない。私の頭が悪いのかとも思ったのだが、どうもこの仕組み自体が穴だらけのものだと思えてきたのでそのことを書く。


下の図がカーボンオフセットに対する私の解釈と見解だ。
話を簡単にするためAさんとBさんとした。これを企業や何かの組織に置き換えてもいい。

さて、Aさんには「削減枠」が割り当てられた。Aさんは温暖化ガスを削減枠分、削減しなければならない。オレンジ色部分はなんとか削減できた。車の運転をやめて徒歩にして削減したわけだ。

ところがどうしても自分で削減できない部分があった。それがブルーの部分だ。よほど何か新技術でも開発されないかぎりこの部分の削減はAさんにとって厳しいのである。

そこで、AさんはBさんにお金を出した。Bさんはそのお金を元手に温暖化ガスを削減したのだ。そういうことで、Aさんは自分では削減できなかったが、Bさんという他人に削減してもらい、自分の削減枠をクリアしたのだ。このクリアを「オフセット(埋め合わせ)」という。温暖化ガスは主に二酸化炭素(CO2)であり、これをカーボンと言っている。よって「カーボンオフセット」というわけだ。

カーボンオフセット

問題はここからだ。
AさんがBさんに支払ったお金がどのように捻出されたのか、なのである。
その種類のいくつかを囲みの中に記載した。

要するにAさんがBさんに支払ったお金が、その支払いのために新たに発生したものであり、その発生のために温暖化ガスを新たに発生しているのならば、本末転倒ではないかと考えたのだ。もし、新たに発生している二酸化炭素が膨大ならば本末転倒どころか問題の拡大化になるとも考えた。

例えば、Aさんのお金の出所が次の場合だったとする。
Aさんは農作物を作って売っている。Aさん自体は温暖化ガスを排出していない(厳密にはしているかもしれないが、ここではしていないとする)。しかし、その販売はオンラインショッピングだ。つまり自動車の力で消費者に届く。AさんがBさんにお金を出すために沢山農産物を売ったとしたら、結局温暖化ガスは増えたことになるのだ。

カーボンオフセットの仕組みにはこのへんをチェックする機構が無いというのが私の見解だ。

埋め合わせしたようで埋め合わせになっていない。
そしてカーボンオフセットはお金のある人、組織、国にとって都合の良いトリックでしかないのかと考えるのである。

本当に温暖化ガスを削減しなければならないのであれば、所謂先進国と言われる国々(ある意味では先進国でもある意味では後進国であると思う)がそれぞれの欲求に歯止めをかけ、不要なものは削減するという、そうした単純なことをしっかりやらなければならないのではないか。「お金」を取引に使う時点で、極めて世界の国々に不均衡な開発や利益をもたらすだけだと思う。

私の疑問はおかしなものだろうか。


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