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2012-11

決断のできない政治関連リーダー達

選挙が近くなり新党を結成したり党を移動したりと様々な動きがある。

選挙に向けて有権者に訴えるのは当然だが、その言動を見ていると、一体日頃何をしているのだか疑問に思う。日頃から有権者の声に耳を傾けているとは思えないのである。

日頃から耳を傾けそれを反映させた政策を訴える。さらに、日頃の実績に自信があれば、訴える必要もないだろう。

ところが選挙が「喉元過ぎれば熱さを忘れる」になってしまっている。その最たるものは、選挙でヘコヘコしていた立候補者は当選すると偉そうになるところだろう。ちなみに、能力のないものほどそうであろう。

みえみえである。選挙を通過しておくことは免罪符を与えられたようなものであり、中には水戸黄門の印篭と勘違いしているやからもいる。日頃の行動について選挙で審判を仰ぐのではなく、選挙特別仕様の仕事を行なうのである。その仕事にはコンサルタントに「どうしたら勝てる」と知恵を拝借することも含まれるであろう。

こんなことをしていれば選挙にお金がかかるのは当然なのである。逆に言えば、日頃から誠心誠意行動している議員や首長の選挙時にお金はいらない。これは極論かもしれないが、そうあってほしいと思う。

さて、こうした選挙特別仕様の仕事はいたって優柔不断なのである。「泣くも笑うも決断ひとつ」という歌詞がどこかにあったと思う。そう、物事、リーダーは決断を繰り返し、道を切り開いていくのである。ところが昨今の政治関連は違うようなのだ。党の基本として決断して掲げたであろう重要政策をあっさり撤回するのである。撤回するのも決断と言われればそれまでだ。ただし、そんな決断を繰り返すなら、人心はとても得れないだろう。あたりまえである。他にもある。選挙にあたって党の公認を与えるため、候補者に誓約書を提出させる件である。これもリーダーが決断し行なったことであろう。ところが、実施してみて周囲から批判を浴びたら、早速誓約書の内容を緩和したのである。一体何を決断して誓約書を導入したのだろうか。

決断が全て成功するわけではない。決断により失敗すれば、決断したものは何かしらの制裁を受けるものである。それは誰かから受ける場合もあれば、自らが自然に受ける場合もある。ともかく、決断は厳しい。だからこそリーダーとして舵を与えられ、受けるリスクの対称となるものも得ることができるはずである。

いつだって決断である。それでなければ人にはわからない。船に乗っていて旋回ばかり繰り返されたら乗客はたまったものではない。船長(リーダー)の決断は乗客(有権者)の覚悟も引き出すものなのである。船長が「南に向う」といえば、皆、南に向う決心をするのである。

この船長の件からして、選挙特別仕様のリーダー達の仕事は悲惨である。まず、自分の船で進むことを考えていない。他の船に引っ張ってもらうことばかり考えている。他の船に引いてもらえるなら、自分達の決断したものは二の次になっているのである。同時に乗客の顔色をいちいち伺っている。決断があるようでない。何故ならすぐに撤回するからだ。

「数さえ集めれば」
これが今回の選挙に"まず"見られるリーダー達の思考回路だ。
気持はわかるが数を集めるのは日頃の決断と努力の積み重ねの結果なのである。商品・サービスが売れるのもそういうことであり、それと変わらないと思う。短小軽薄な決断の繰り返しで"つぎはぎ、つぎはぎ"やるところに数(人)は集まらない。もし、集まるならば、それは乗客(有権者)がよほど疲弊しているかよほど愚かかどちらかだと思う。

今までにない根本的に新しい何かをしようとしたなら信念で貫くしかないと思う。最初は誰も見向きもしないかもしれない。一人でも二人でも見向いてくれることに全力を尽くすのだ。ひとつひとつ決断を積み重ねていくのだ。やがて、多くの人に理解を得れるであろう。時間はかかる。思ったよりもかかることもあるが、思ったよりもかからないこともある。物事はそういうものであると思う。だから辛いが、だから喜びもある。

時には時間が許されない場合もあるかもしれなし。そういう時どうすればいいのか正直わからない。わからないが、「慌てる乞食はもらいが少ない」というのはあてはまると思う。ただ、日頃から有権者の声に真摯に耳を傾けている人が慌てる事はないだろう。そういうことからすれば、リーダー達の各種行動状況は今後を見極めるひとつのスクリーニングになると思う。

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