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2011-01

わかる、ということ

人間ドックで血管の老化の測定をし、その結果の説明を医師から受けた。医師は3つの血管の標本を私に触らせながら説明をした。

私は動脈硬化など血管が固くなることを今までよりも確かに恐ろしく感じた。
3つの標本のうち1つの硬化が進行したものは下手をすると折れてしまいかねない堅さなのである。こんな血管が体内で機能するのかと思うとぞっとするのである。

「動脈硬化になります」と生活習慣の悪い人はよく言われるだろう。血管が固くなれば体に悪いことは論理的に理解しているわけである。ただ、どのくらい悪いのか本当にはわかっていないのである。

学校教育でも仕事でもなんでも同様だと思う。
一口に「わかっている」「理解している」といってもそれがどの程度にものなのかは本人も他人も追求しないとわからないのである。さらに、わかってほしいと思った時、この現実をわかっておかなければならない。またさらに、この「わかっておかなければならない」ということ自体もわかっていないとならない。こんなふうに繰り返していくと「わかる」といういことは延々に繰り返される確認や検証であることに気付く。

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